東南アジアの中でも急成長を続けている街、ベトナム・ホーチミン。
コロナ禍からウィズコロナにシフトしたホーチミンで奮闘中のベルトラスタッフのリアルな体験と、
現地在住歴の長いフードアナリストのちぇりさんにインタビューした内容をお届けします。
ホーチミンは旅行でくるリピーターさんが多い街。以前日本からの旅行者にお話をうかがった中での最多記録は、なんと24回!とちぇりさん談。食事やお買い物で楽しいところは溢れていて、観光やアクティビテイ体験、歴史ツアーなど楽しいことや学びが多いのですが、その方に改めてホーチミンの魅力を聞いたところ・・・
「来るたびに街が変わっていて楽しい」
街の変わり方といったら、まるでビデオの早回しを見ているかのよう、とのこと。納得!
小さな変化だと、先日まであったお店がなくなったと思ったらすぐに別のお店に変わっていたり。平時でもそうだったのだから、このコロナ禍前後の変化には目を見張ります。
私自身も出張や旅行で何度も訪れたベトナム。
赴任後も日々新しい発見や魅力を体験し、今年もベトナムを存分に楽しむぞ!と意気込んだ矢先、厳しいロックダウン措置がとられ(2021年4月末から約5か月間)、ステイホームの生活が続きました。
ロックダウンといってもいきなり外出禁止になったのではなく、最初は店内飲食の制限や、スパやバーなどの営業停止などから、じわじわと広がった感覚です。スーパーなどにお買い物に行くのに、「お買物券」を配られた時はちょっとびっくりしました(汗)
徐々にレストランなどのデリバリーも少なくなっていき、いよいよ翌週から外出禁止となる連絡があった週末には、スーパーで買い物するのに2時間程並びました。ここからしばらくの間は、急患などの通行証が発行される緊急のケースを除いて、本当に1歩たりとも外に出られませんでした。
ロックダウン中は食材などは配給となる予定でしたが、後日近隣の住人にも話を聞いたところ、地域差はあったようですが、私の住んでいる周辺は配給がほとんど届いていませんでした。
そんな辛い状況の中で改めて感じたことは、ベトナム人の柔軟さ・そして優しさです。
飲食店(レストランやカフェ)のデリバリーは禁止されていましたが、生活必需品(スーパーや薬局)のデリバリーは許可されていたので、レストランが次々に野菜などの食材の販売をスタートさせていました。ハンバーガーはデリバリーできないけれど、パンと野菜とお肉に分けたらデリバリー出来るでしょ?といった具合です(笑)
アパートの大家さんや住人たち皆で協力しあって、ロビーにシェアコーナーを作り、食材などを提供しあうといったこともすぐに始まりました。一度、大家さんが皆のお肉をまとめ買いしてくれた事があり、その時私にはラム肉を貰ったのですが、あばら骨ごと届いたのには驚きました(笑)
後日友人などから聞いた話では、鶏丸ごと1羽や、サバが丸ごと1匹届いたなんてことも。ロックダウンで自炊力が上がった気がします。
その後ロックダウンが少し緩和され、カフェのデリバリーが出来るようになった時には、大家さんから住人にコーヒーとお菓子の差し入れがありました。何か月ぶりかに飲むお店のコーヒーは本当に美味しかったです。改めて大家さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
2021年10月ごろから外出も出来るようになり、飲食店なども徐々に営業再開し、ようやく街も活気を取り戻しました。ここからのホーチミンの回復は本当にすごい勢いでした。溜め込んだ分、一気に経済が回り始めたのを私自身も体感しました。
ホーチミンだけではなく、ベトナム全体が外食文化のため、朝の早い時間からローカルのご飯屋さんやカフェが営業を開始し、地元の人たちの社交場にもなっています。
ロックダウン開けに新しくオープンしたお店も多く、テラスなどオープンスペースのお店が多いので、南国の気候を満喫できます。日差しが強いのでテラス席を楽しむ際には日焼け止めは必須!
ホーチミンに住むようになってから感じるのは、レストランやカフェでは紙ストローや紙容器、紙包装などを採用するお店が増えてきて、スーパーでも多くの人がエコバックを持っています。デリバリーも紙容器で提供することが多いので、飲食店など、環境を考えた素材を採用するお店が本当に多いなぁと思います。
そしてベトナム人は自然が本当に好きです。カフェなどもお花や植物をたくさん飾っていますし、街中の色々な場所で自然を感じます。
ベトナムも今年の3月より海外からの旅行客の受け入れを再開!
ホーチミンに住んで約10年、大人気ブロガーのちぇりさんに、この街の魅力を伺ってみました。
ちぇりさん:この10年間の街の変わり方といったら、めまぐるしい!
コロナ前と比べても、各段に素敵なお店が増えているし、観光スポット近くだけではなく、色々な場所にシフトしているので、更に幅広い楽しみ方をしてもらえると思います。
ここからは、ちぇりさんおすすめのホーチミンの魅力をご案内!
ホーチミンの魅力①:美味しいもので世界旅行ができる街
ホーチミンにきたらベトナム料理を!はもちろんのことなのですが、フランス領だった背景からフレンチが美味しいのはもとより、中華、イタリアン、中東料理、インド料理にスペイン料理、それからもちろん周辺諸国の東南アジア系エスニック料理。
様々な国の料理が集まっていて、手軽な店から一流どころまでがあるので、食の世界旅行ができるのがホーチミンの魅力です!最近はスイーツの質の向上も目覚ましい。ああ、胃袋が忙しい…。
ホーチミンの魅力②:アジアン食器や雑貨、美しい生地を楽しみ尽くす!
ベトナムは、日本でも「雑貨天国!」などと言われて人気を博したことがありますが、その素朴な様相の食器類は日本人にもなじみのある風合いのものが多いのが特徴です。
デザインも、オールドファッションな窯元から、トラディショナルな製法に独自のアレンジを加えたおしゃれなものまで色々ありますが、割と実用的なものが多いのが印象的。カラフルで独特なベトナム漆は、食卓を彩る要素としてお土産にも喜ばれますのでぜひチェックを!
そして、なんといってもベトナムは縫製大国。世界中の多くのブランドが、服の縫製をベトナムで行っており、実際日本に入ってきている衣服の多くも作られているほど。自分の好みを伝えたり、お店選びやオーダーの仕方も工夫が必要なので、詳しい人と一緒に行くのがおすすめです。
◆ホーチミンの魅力③:ローカル気分を味わえる!ディープサイゴン
ホーチミンは中心部だけでなく、かなり広範囲に商用地域が広がっており、一般に観光客が行かない場所には興味深い魅力がたくさんあります。
ほとんどがローカルの方達だけが過ごす街は、観光地のそれとは違う雰囲気がありますよね。そういう喧噪や、ホーチミンのリアルな空気感を楽しめる場所は、ローカルガイドさんがいてくれてこそ!目にするものの解説を聞くのは私も未だに楽しくて、興味津々なのです。
ホーチミンは変化のある街なので、「一度行ってみたかった/もう一度行きたいと思っていたのに、お店がなくなってた!」というケースもあるかもしれません。そんな時でも、それに匹敵するお店だったり、さらに良くなったお店は沢山あります。10年住んでいても次々にトライしたいお店がたくさん出てきているのが現状です。
5つ星ホテルでも、ホーチミンは南国の気安さも手伝って、意外と気軽に使えてしまうので、ランチやアフタヌーンティーをしたり、なんならロビーに写真を撮りに行くだけでも足を踏み入れ、次回の宿の選択肢を模索する、というのも楽しいかも。
都会でありながら、南国の気候ということもあってか、ホーチミンの人たちはとても穏やかで寛容、細かいことはあまり気にしないなと日々実感しています。
言葉が通じなくても、こちらが気持ちをオープンにしていけばコミュニケーションは取れるし、ローカルのお店に入れば、隣のお客さんと身振り手振りで話しながらいつの間にか仲良くなってた、なんてこともしばしば。
久しぶりの海外旅行では、ホーチミンにアジアの活気と熱気を感じに来てみるのはいかがでしょうか?ホーチミンで皆さんをお待ちしています!
ベトナムってどうやって入国するの?取得しておくべきものは?など疑問に思っている方も多いはず。現時点での条件はこちらです。
※2022年4月30日現在
<入国条件>
・日本人の入国については、旅券の種類及び入国目的にかかわらず、入国日から15日間の滞在についてはビザは不要
・日本出国前72時間以内にRT-PCR法/RT―LAMP検査の「陰性」を証明する検査証明書の取得(2歳以上)
・もしくは日本出国前24時間以内に迅速抗原検査の「陰性」を証明する検査証明書の取得(2歳以上)
<日本への帰国・入国>
・出国前72に時間以内の新型コロナウィルスに関する検査の「陰性」を証明する陰性証明書の取得
・ベトナムからの帰国者・入国者は、新型コロナウイルス感染症のワクチンを3回接種していない方は、検疫所が確保する宿泊施設での3日間待機
ワクチンを3回接種していることが確認できる証明書を保持している方は、原則7日間の自宅等待機
あとがき:
まだホーチミンに住み始めて短いですが、来る前よりももっと好きになり、この街の魅力にすっかりはまってしまいました。今は一度挫折したベトナム語を再度勉強中。ローカルの市場で食材を買えるようになりたいです。
■ いつかの旅に...
・1日1組限定!人気ブロガーと行くホーチミン街歩きツアー!
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・メコン川ラグジュアリークルーズ日帰りツアー
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◆#27. Oahu, Hawaii:
ハワイはいつでも待っている
◆#26. Cambodia:
神秘の世界遺産 アンコールワット
◆#25. Egypt:
悠久の大河をゆくナイル川クルーズの旅
◆#24. Muikamachi:
まだ知らない雪国 南魚沼・六日町への旅
◆#23. Masuda:
静謐で不思議な「益田」を旅する
◆#22. Amanohashidate:
もうひとつの京都、天橋立へ
◆#21. Sydney:
How’s it going, Mate?真夏のシドニーから
◆#20. Fukushima:
100年先まで 福島から日本全国へ
◆#19. Hawaii と宮崎:
星の航海術 WayFinding
◆#18. South Africa:
冒険者たちの楽園 南アフリカ
◆#17. Laos:
ラオス、亡き父へのオマージュ
◆#16. Ise:
「ありがとう」を伝えに行くお伊勢参り
◆#15. Wine:
はじまりの、ワイン。
◆#14. Kesennuma:
気仙沼で「サメ」と生きていく。
◆#13. Asia:
アジアのグルメは、なぜ、おいしい?
◆#12. Hawaii:
火の女神ペレが住まう島
◆#11. France:
ブルゴーニュ。そしてボルドーへ。
◆#10. France:
パリから「シャンパン」へ シャンパーニュ編
◆#9. Hakone:
"ウェルネスツーリズム”ってなんだ?
◆#8. Yakushima:
屋久島「だから」したいこと。
◆#7. Shiretoko:
いつか子どもに見せたい 知床
◆#6. Okinawa:
落ち着いたら!おいでよ、沖縄。
◆#5. Spain:
旅とオリーブにまつわる話。
◆#4. Taiwan:
母と娘と、台湾と。
◆#3. Australia/Perth:
ユーカリの風が吹く街
◆#2. Hawaii:
ハワイの人は、なぜか、やさしい。
◆#1. Finland:
身も心も「ととのう」サウナと幸せの国