悠久の大河をゆく
ナイル川クルーズの旅
Talk#25. Egypt

「エジプトはナイルの賜物」
とはギリシャの歴史家ヘロドトスの言葉。
ナイル川をクルーズしながら観光をする、
そんな旅のご提案をエジプト旅行のプロにお聞きしました。


◆ WINGS TOURS MRT:
卒業してから旅行業一筋ウン十年。半分はアラブの国とのお付き合いとなりました。アスファルトより砂漠が恋しい毎日です。実際はもっとワイルドに「観光」していますが、おとなしめに旅情報をご案内させて頂きます(笑)

「朝の凜とした空気」
静寂を楽しむ

ナイル川クルーズはエジプトの主要観光地であるルクソール とアスワン間を運行しています。この地方は砂漠性気候のため、朝夕は夏でも涼しく、特に日の出の空気は「凛」としてシャキッと背筋が伸びる感じがします。部屋からコーヒーを持って(羽織る物も持って)デッキへ出て、日の出を待つ、この静寂のひとときは朝の宝物です。

コーヒーを片手に日の出の静寂を楽しむ


いたれりつくせり
「3食・ティータイム付き」

食事は旅行の楽しみの一つ。クルーズ船では、お客様が飽きないようにブッフェやセットメニュー、洋食、エジプト料理、アジアンなど毎回違うお料理が用意されています。ティータイムが用意されていることも多く、ナイル川越しに非日常的な景色が広がる中、プールデッキで寝転んで本を読みながらコーヒーとクッキーを頂くという”極楽タイム”を楽しむ事が出来ます。

メインダイニングでの食事も楽しみのひとつ
プールデッキでのティータイムはいかが?


クルーの腕の見せどころ
水門通過

ルクソール 〜アスワン間をただゆっくり運行しているように見えるクルーズ船ですが、実はクルーたちは最新の注意を払いながら運航を行っています。その中でも特に気を使うのが橋の通過です。

ナイル川に掛かっている橋の中には、桁高の低い橋も多くあります。こういった橋の下を航行する際には日除けの傘や幕を畳み、橋を超えたらまた組み上げるという作業が行われます。水量が増えて橋とぶつかりそうな時にも同じように作業します。安全運航を陰で支えるクルー達の働きぶりを目の当たりにしたときは、特別な物をみたようで嬉しかったです。

いざ、エスナロックへ!

エスナという場所では川の水位が違うため、ロック(閘門コウモン)を通ります。ロックの説明は省かせて頂きますが、エスナロックには1度に2隻しか入れないため(船の大きさにもよりますが)横壁10数センチほどの余裕しかない状態になります。ここを船を傷める事なく通過するのをプールデッキから眺めるのはとてもスリリングで運行技術の素晴らしさに惚れ惚れします。

船とロックの壁との距離、ギリギリです


クルーズ船の嗜み
「他の乗船客との交流」

クルーズ船では船により違いがありますが、ほぼ毎晩、夕食後にベリーダンスとタンヌーラ(旋回の舞)、ヌビアの音楽とダンス、ガラベイヤ(民族衣装)を着てゲームや踊りなどを楽しむガラベイヤナイトなどのイベントがあります。

日本人は外国人との交流が苦手な方が多いですが、様々な国からご乗船されたお客様と簡単に交流するチャンスです!まずラウンジに入ったら笑顔で「ハロー」。クルーが盛り立ててくれますので、積極的にゲームに参加しましょう。一緒にお腹を抱えて笑っているうちに、いつの間にか皆で踊りながらフロアをグルグル回るのです。最高のお土産間違いなしです。

タンヌーラ。写真には収まらないこの躍動感!


見どころ
「流れ行く風景」

都会とは違う田舎の風景が心地よいのです。水面を飛ぶ鳥、漁師、ヤギや羊の群れ、水に飛び込んで遊ぶ子供達、ボートで土産物を売る青年、大量の草を運ぶロバ車、ファルーカという帆に風を受けて走る小舟(特にアスワンが有名)、ヤシの木、サトウキビのような背の高い草むら、などなど。

10年前と同じ、10年後もきっと同じ、ゆっくりとした風景。わがままかもしれないけれど、ずっとずっと変わらないでいて欲しいです。


※今回ご紹介したクルーズの旅の寄港地編は近日ご紹介予定です!どうぞお楽しみに。



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