[特集] もし、今海外に行けるとしたら。

#4. Taiwan

台湾担当が考えていた、母親との本気「二人旅」。
残念ながらキャンセルになったものの、
せっかくなので、そのプランについて聞いてみました。

◆取材:
VELTRAいいん : ベルトラ株式会社 台湾担当。 台湾が好きすぎて20回以上渡航。最近のマイブームは「Youtubeでアジアの『屋台動画』をひたすら見ること」。 

はじめまして!ベルトラ株式会社のいいんと申します。

常に台湾の行きたい場所をチェックしている、台湾ヘビーリピーターです。ちょうど今年の始め頃も、母親と『台湾旅行』計画を考えていたところでした。


VELTRA いいん

母と行きたい
『心をほぐす』台湾

ちょうどコロナが始まる前、最初は母親と、国内の温泉旅行に行こうと考えていたんです。友達に教えてもらった『群馬・宝川温泉』というところで、一緒に行かない?って相談しました。そうしたら「せっかくだし」「海外とかは?」と、どんどん話が膨らんでいって(笑)。

「じゃあ、台湾のここに泊まって、ここでのんびりしたら…」。

母親ってなんでもボンボン言いやすい存在なんですよね。とりあえず思いついたらババババっとアイデア言ってみて。それでお互いが「行きたい!」って、すぐ決められました。


心配性で、やさしいお母さんだそうです。

母親と一緒に行こうと思ったのは「とにかく、ラクだから」です。

特に最近、どんどん母親と感覚が似てきたんですけども(笑)。味の好みも考え方も似てきて、旅行の趣味も一緒。母親も全然気を遣わないから、あー家族ってやっぱり楽だなって。この前一緒にフライトで機内食を食べた時も、食べる順番やスピード、残すものも完全に一致!血筋というよりもはや双子なのかと(笑)。

ちょっと恥ずかしかったのですが、日頃のありがとうも兼ねて一緒に旅行したいなと考えていました。


- プランその1 -
『日月潭』で深呼吸

まず考えていたのが、台中・日月潭(にちげつたん / リーユエタン)という湖で、一緒にのんびりする旅です。

ここは台湾の真ん中にあるので「台湾のおへそ」と呼ばれています。この辺りはサオ族と呼ばれる少数民族が昔から住んでいて、伝説も多く残されているパワースポットなんです。とても美しいので世界中からCMの舞台として、またウェディングフォトの撮影場所などにも利用されます。

特に見せたいのは、夕方から夜にかけての夕暮れ、それに早朝の景色!ここが恐ろしく綺麗なんです。夕暮れに月が昇ればそのコントラスト、日が昇る前の薄く靄がかった朝、空気も澄みきっているので深呼吸したり…。日帰りツアーも良いですが、素敵なホテルもたくさんあるので泊まりたいところですね。

湖でどんな話をすると思うか、ですか?
そうですね…本当にたわいもない話とか(笑)。でも心が解放されて、普段言えない事も言えそうな気がします。


- プランその2 -
『北埔』でリラックス

もう1つ考えていたのは、北埔(ベイプー)というところにある、人里離れた場所にあるホテル「The One南園人文客桟」ですね。ここは絶対いつか一緒に行きたい。そこで一緒に2-3泊して、何もしない旅プランです(笑)。

ここは元々『昔のお金持ちの別荘』で、有名なデザイナーの方が全部作り替えたそうなんです。ただ、新竹市の山奥にあるんですが。

母親と行きたかったのは、こういった奥まった場所でも気兼ねなく行ってくれそうなところですかね。他の人だと、せっかくの台湾だし、あちこち見たいと思うので誘いづらくて。「2-3日何もしない旅行」と言うのも、中々ハードルが高いですね(笑)。


- プランその3 -
『台南』でローカルグルメ巡り

最後は、台南のローカルグルメ!いろんなものを一緒に食べて周りたいですね。

台南は小吃や海老めし、美味しいものはたくさんありますが、全体的に素朴な味わいでなんだかホッとします。例えるなら、全部「お米に合う美味しさ」(笑)。昔ながらの中華に似た味付けが多く、日本食と似ているので親しみやすい美味しさですね。

私もそうなんですけど、年々…やはり…胃が弱くなっていて、味の濃いものより薄いものが食べたくなってます(笑)。そこも母親と味覚が似てきているので、共感しあえて楽しいと思ってます。

台南は街全体が非常にのどかで、どことなく優しい雰囲気があります。例えば、夕暮れになると、玄関に机を出して、家族みんなで夕涼みをしたり。人がとても温かくて穏やかなので、心が緩んじゃう街です。


あ、1つ、絶対外せないグルメ、台南名物「サバヒー粥」があります!

あっさりしたサバヒーという魚のお粥で、魚が1匹丸々入っているので、最初のパッと見は結構インパクト大。生臭そう…?と思ったのですが、全くそんなことないです。これは衝撃的でした。出汁がしっかり出ていて、お粥なので胃にやさしく染みます。朝ごはんにぴったり。話していたら、はやく行きたくなりました…(笑)。

最後に、この3つのプラン、実は日程的に全部行くことが難しいので母親と相談かな…(笑)。まだ海外旅行にはすぐに行けませんが、読んでくださった皆様にとって、台中や台南を好きになるきっかけになれば幸いです!台北との雰囲気や食文化の違いも感じられ、ますます台湾が好きになってもらえたら嬉しいです。



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記事中に登場した
台湾モデルプラン


■ プラン1 日月潭:
台湾最大の観光地のひとつ、「日月潭」は標高700メートルにある美しい淡水湖であり、避暑地としても有名です。
> 詳細はこちら

■ プラン2 北埔(ベイプー)老街 :
喧騒を離れ、広大な幾つもの丘陵地に囲まれたホテル「The One南園人文客桟」で過ごす贅沢な時間。
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■ プラン3 台南巡り :
見どころ満載、台湾最古の街である「台南」は、食の都としても知られています。
> 詳細はこちら


あとがき:
取材中に「旅行に行けないのが、こんなにつらいと思いませんでした(笑)」という言葉を聞く度に、首を大きく縦に振り、激しく同意せざるを得ませんでした…。やさしい台湾、今の気分にぴったり当てはまれば大変嬉しいです。次回うってかわって「スペイン」編をご期待ください。(VELTRAマガジン編集部)
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