「海に10日、里に10日、山に10日」
今、大自然の開放感を求め
神秘の島『屋久島』へ。
しほみ:はじめまして、カスタマーサポートチーム・宮崎出身のしほみです。
大人になるまで山や川などの大自然に囲まれ育ち、今は東京で働いています。帰省はしばらく控えていますが、そろそろ自然が恋しい…もし「旅行に行くなら?」と聞かれたら、迷わず「大自然が見たい」!
今回ご紹介させていただくのは、長い時を経た歴史と神秘の島「屋久島」についてお届けをします。
皆さんは『屋久島』と聞くと何を思い浮かべますか?
縄文杉や、映画「もののけ姫」、苔や緑などでしょうか。トビウオなども有名ですね。
この地には「海に10日、里に10日、山に10日」という言葉が存在するように、身近な場所に山や海など、ありとあらゆる自然が存在します。人々がその恵みに感謝をしながら、数千年を超える縄文杉とともに暮らす、とても神秘的な島です。
その雰囲気を醸し出しているのは、雨や霧も一つ影響しているかもしれません。「屋久島は月のうち、三十五日は雨」と表現されるほどの降雨があり、もやがかった霧が発生することもあります。しっとりと柔らかいミストは、どこか不思議で優しい雰囲気。
立ち止まって目を凝らすと、雨に濡れた樹々や苔がキラキラ輝いてきれいですよ。ツアーガイドと話をするとより詳しく分かりますが、『杉』と言ってもその種類の多様さに驚かれるのではないでしょうか。
そして、屋久島と言えば、やはり一度は見たい「縄文杉」。
うねる幹、堂々とした迫力ある出で立ち。この姿を目の前にした時の感動は、きっと誰かに話したくなると思います。たどり着くためには「早朝出発」「往復約10時間の本格的なトレッキング」…と聞くと思わず尻込みしてしまいそうですが、それでも老若男女問わずここへ向かう理由は、行った方であればきっと納得されるはず。
屋久島を訪れる旅行者は様々。1人旅や家族旅行、日本人も外国人も、とにかく大勢の人々が「癒し」や「非日常」を求めてこの地を訪れます。
奥へ奥へと歩いていくと、「自分自身を見つめる時間」も自然と増えますね。トレッキング途中に森を眺めていたつもりが、気付けば考え事に夢中になっている。すぐに風景へ目線を戻しても、気づかないうちにまた考え事に…何度も考えを巡らせ「自分の考え事」にぼーっと集中できる時間なんて、忙しい方にとっては贅沢かもしれません。
ここではそんな風に自分とじっくり向き合うのもいいですし、誰かと楽しく話したりするのも素敵ですよね。宿泊も充実しているので、ホテルや民宿、場合によってはキャンプなども。夜通し誰かと語りあったり、朝早くに澄んだ空気を吸ってストレッチしたり。きっと充実した時間になるはずです。
「自分を見つめる」という意味では、私の場合、よく仕事のことを思い出すことがあります。
この前素敵だなと感じたのは、同僚の仕事っぷりです。あまり社内を褒めるの良くないですかね?(笑)。と言うのも、イタリア旅行のお客様から問い合わせがあり、文章の最後に「P.S. ツアーの日は、実は私の誕生日です」と一言あったそうで。
同僚が「これは絶対に、なんとかしてあげたい」と、ツアー会社へ頑張ってこまめに連絡をしていたんですね。お客様へはもちろんサプライズで。後日お客様から連絡があり 「誕生日のこと、現地に伝えてくださったのですね。 当日はロウソクを立てたクッキーと歌でお祝いしていただきました。 本当にありがとう。」 とご返信をいただいたそうです。
私、このエピソードを聞いて自分が嬉しくなってしまい(笑)。
私達はオンラインの会社なので、お客様と直接お話する機会がほぼありません。ですから、文章のやりとりでは冷たく聞こえるかもしれない、と多々悩むこともあります。
私達カスタマーサポートの多くは「旅行好き」。旅行をされる方々の気持ちが強く分かるからこそ、心からその気持ちに寄り添いたい。旅先での不安な気持ちを知っているからこそ、的確に、迅速に対応しなければ。お叱りのお言葉を頂戴することもありますが、どのスタッフも熱心にその点を考えています。
今は対面での交流が減り、リモート上で人と会うことも珍しくない時代。ただ、遠隔だったとしても「人の気持ち」を理解して、少しでもそんな気持ちを伝えられる仕事ができたら嬉しいですね。(VELTRAしほみ)
■ じっくり屋久島を楽しむ「宿泊付きツアー」「キャンプツアー」 :詳細はこちら
■ 縄文杉+白谷雲水峡トレッキングツアー :詳細はこちら
■ とっておきの「とびうお料理」:
詳細はこちら
あとがき:
「コロナで旅はどう変わるか」。その一例として、屋久島の一部ツアー催行会社様では「近くで話さないよう、ワイヤレスマイクを用いたガイドの解説」や、「人が増えないよう、人数制限を設ける」などを実践しているとのこと。
変わりゆくものと変わらないもの、これから旅のスタイルは大きく変化を遂げていきますが、旅は人同士の交流であることは変わらないですよね。(VELTRAマガジン編集部)
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